子どもと薬

ある不登校の子供の母親からのメールです。

不登校からこだわりが強くなり、病院で強迫性障害と診断、投薬されていた13歳の男の子です。医者から処方された向精神薬を母親が管理して投薬していました。子どもは良く効くと言って飲んで居ましたから、この薬で脅迫症状が解決すると考えていました。しかし気持ちが悪くなるとか、かえって頭痛がするようになったとか、薬の副作用的名症状を訴えたことは事実です。

精神科の先生は、薬を突然止めると、欠落症状が出るから、止めるなら必ず斬減していかなくてはならないと言われました。息子は薬が効くと言って飲んでいますが、脅迫症状は続きますので先生に相談すると薬の量が増えてしまいました。息子はその増えたクスリを含めて飲むと言い、最近は私から薬を受け取って部屋で飲んでいました。

ある日子どもの部屋のクローゼットを片付けていたら、結構大きな袋が出てきました。何だろうと思って中を覗いてみましたら、子どもが飲まなかった大量の薬が入っていました。一ヶ月分以上あったと思います。母親はびっくりしました。薬で治ると信じていたのに、子どもは母親に内緒で飲むのを拒否していたのですね。そればかりか医者があれほど注意して急に止めてはいけないと言っていた薬を、子どもの判断で急に完全に止めていたのです。母親としてどうして良いか分からないので医者に相談をすると、「直す気が無いなら、来るな」とはっきりと言われました。

息子の脅迫症状は以前と同じです。薬を止めたことに気づかないぐらいに、医者から指摘された欠落症状はありません。クスリを飲んでも効果が無く、クスリを飲んでいた頃の体の症状も訴えなくなっています。子どもがクスリを飲まなくなった現在、母親としてどうして良いのか悩んでいます。